大阪市立大学LGBTサークル

同性愛者の置かれている現状



あなたの周りには、同性愛者はいますか?

おそらく多くの人は「いない」と言うでしょう。

しかし、同性愛者は種々の統計によれば、3%ほどはいるそうです。


では、なぜあなたの周りにいるにも関わらず、その存在に気付かないのでしょうか。


それは、当然ながら本人達が言わないからです。


なぜ言わないのかは、それぞれ理由があります。


 ・親、兄弟に知られたくない(自分が同性愛者だと悲しまれるんじゃないか…、追い出されるんじゃないか…)

 ・友達に知られたくない(拒否されて友人関係が無くなるかもしれない…、言いふらされるかもしれない…)


このような心配をするのは、社会が同性愛者を受け入れていない状況、すなわち、同性愛者に対する偏見・差別が根強く残っているという状況が原因だと考えられます。


同性愛者が、「自分は周りと何か違う」と気付き始める思春期に、自分自身(同性愛)について調べようとし教科書等を見ても、同性愛者に関することは何一つ載っていません。

もちろん、自分の周りにも同性愛者がいるかどうか分かりません。各々が隠して生きているからです。

それどころか、友人との会話やテレビ・インターネット上では同性愛がネタにされるだけでなく、中傷までもが見受けられ、同性愛者の尊厳は傷つけられます。

こうして、多くの同性愛者は異性愛者のふりをするのです。さらには、自身を偽り続けるうちにひどく惨めな気持ちになる人も少なからずいるのです。



自身のセクシャリティに正面から向き合うことができず、自分を否定して生きるのは、たいへん苦しいものです。



SPICAは、このような状況に在るLGBTの方に、自身を偽ることなくいられる場所、またはそうなれるきっかけの一つになればと思い、運営・活動しています。(もちろん、オープンな人も大歓迎です)



この文章を読んで頂いた異性愛者のみなさんへ。

同性愛者が自分を偽ることなく生きられる環境・社会に日本の社会が変化し、偏見・差別の意識がなくなるように、少しだけでも同性愛について考えてもらえれば幸いです。


同性愛者の方へ。

あなたはひとりではありません。勇気を出して参加してみてください。きっと何かが変わるはず・・・。



2009.8.17 SPICA創立時幹事 もっちー


Copyright (C) 2009- ocu SPICA. All Rights Reserved.
 
inserted by FC2 system